こんにちは!
対人恐怖、自己否定など心の問題や悩みの根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!
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今日は「うつ病の心理的な原因と解決方法」というテーマでお話します。
また、本記事はYouTubeでも解説していますので、動画学習がいい方はこちらをご視聴下さい↓
★うつ病の心理的な原因と根本的に克服する方法
目次
抗うつ剤は飲まないほうがいいのか?薬物療法の効果とは?
うつ病って
- 気分の落ち込み
- 喜びを感じられない
- いつも不安
- 希死念慮
などの精神的な症状から
- 無気力
- 睡眠障害
- 食欲不振
などの身体的なものまで様々な症状があります。
病院にいくとその症状を抑えるために薬物療法などを行いますし、日常生活が送れないほどの重症の場合はそれが非常に大事です。
ただ、症状や不安を抑えるばかりで、結局、紛らわせているだけという状態になりがち。
そのせいでずっと薬が手放せないとか、断薬したら再発した、薬を飲んでも何年も治らないなど長期的に見ると根本解決にならない場合も多いです。
それはもしかするともっと根本的な心理的問題が解決していないからかもしれません。
今回はうつ病を症状として捉えるのではなく心理的な問題として捉えて原因を探り、どう根本的に解決するかをお伝えします。
薬物療法やカウンセリングだけではどうにもならなかったという人は特に最後までご覧いただければと思います。
鬱病の心理的な原因とは
ではまず、うつ病の心理的な問題と原因について解説します。
といっても人によって様々なパターンや背景があり全部を解説することはできませんので、よくある代表的なものを取り上げたいと思います。
うつの根底にある希死念慮、自己否定感、無価値感、罪悪感の正体
まずうつ病にありがちな希死念慮や自己否定感、無価値感、罪悪感について。
「自分なんて生きていけはいけない」
「生まれてきてごめんなさい」
「いっそ死んだほうがまし」
「自分という存在は価値がないので消えてしまいたい」
こういう感覚がうつ病の根底にあります。
これは自分の生を肯定できないということなので、心理的にはこれ以上ないの自己否定をしているということなんです。
また、自分が大嫌いで、自分を許せないということでもあるので自分自身に怒りをぶつけているとも言えます。
こういうふうに怒りなど本来外に表現するべき感情を自分にぶつけている状態を「反転」と言います。
自己否定とは怒りが反転して、自分に怒り、嫌悪して、自分責めし続けている状態で、それが「自分なんていなくなればいい」という希死念慮の正体です。
自己否定の原因
なんでそんなことになってしまったのか。
こんな自己否定が強い人ははじめからそうだったわけではありません。
原因としては以下のものが考えられます。
- 幼少期の虐待
- ネグレクト
- 愛情や承認をもらえなかった、見てもらえなかった、もしくは条件付きの愛情だったなどの愛情不足
- 親との健全な絆が結べなかったことによる愛着障害
- 自分の意思や感情を出すことを尊重してもらえず抑えつけられてきた
- 自分の意志や感情を受け入れてもらえず抑圧してきた
これらの経験やトラウマがあると当然自分なんて生まれてこなきゃよかったという自己否定や無価値感、罪悪感につながります。
また、親への恐怖、悲しみ、怒りなどの感情は抑圧して未完了のまま心に残り続け、特に怒りは反転して自分を傷つけ始めます。
希死念慮だけでなく、激しく行動化すれば自傷行為やアルコール、薬物などの依存症にもなり、希死念慮を消すために依存がやめられなくなる、頑張ってやめた途端うつになるという悪循環を繰り返すことも多いです。
もちろん一見、虐待のような激しいトラウマがなかった、両親との関係にそこまで問題がなかったとその時は感じていたとしても、深く掘り下げていくとずっと両親の前でいい子を演じてきた、両親の期待を背負ったり、ダメな自分や本音を封印してなるべく問題なく生きてきたというだけのことだったりします。
結局ありのままの自分というのはどこかおざなりになり、頑張っても報われない虚しさや自分じゃない人生を頑張って生き続けることに苦しさを感じますが、そこから降りることができなくなって自分にムチを打ち続けることがやめられなく、それが鬱につながっているという場合もあります。
だから解決すべきはうつ病の症状を和らげることだけではなくて、根本にある自分の存在を肯定できない、どんな自分にもオッケーを出せないという自己否定の問題とそれが生まれた背景にあるトラウマや愛情問題を癒やして解決することが大事なんです。
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「死にたい」という希死念慮のもう一つの意味
死にたいと感じることにはもう一つの原因があります。
もしあなたが今、そう感じているなら、自分にこう問いかけてみてほしいです。
「死にたいくらいどんな気持ちを感じているの?」
そうすると、きっとこんな答えが出てきませんか?
「死にたいくらい辛い」
「悲しい」
「虚しい」
「愛されたいけど愛されなくて寂しい」
「いつも不安で怖い」
etc…
こんな辛い感情を感じるのが辛いから、死をもって感じなくなりたい。
これが「死にたい」という言葉の本音ではないでしょうか。
つまり、感情を感じることに対する恐怖があるということ。
そして、辛い気持ちを誰にも受け取ってもらえず、ずっと孤独だったというトラウマがあり、誰にも頼れずそれがずっと続いているというのが「死にたい」という言葉が表す今の状況です。
漠然とした不安や焦りの原因
次によくあるのが不安に関すること。
いつも漠然とした不安と焦りがあり、世の中や社会に対する恐怖や不安がある。
それで抑うつ状態や睡眠障害などの身体的な症状にもつながっていることが多いです。
つまり本当の問題は対人恐怖です。
具体的にこんな感覚はありませんか?
- 人と関わることに安心の感覚がない
- それどころか失敗したりダメな自分がバレたら嫌われる、責められる、見捨てられると思っている
- いい人がやめられない
- 言いたいことを言ったら嫌われるという恐怖がある
- 無理なことやときに理不尽なことをぶつけられても断ったり、ノーが言えないでストレスを溜め続けている
特に言いたいことを飲み込むということは先程解説した「反転」という現象がおきますので、自分が悪くないのに自分がダメなんじゃないかと責め始めたり、それで落ち込んでふさぎ込んでしまったりすることも。
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対人恐怖症と自己否定の板挟み
でも、そういうまじめな人に限って落ち込んでいたり、人と関われない自分もダメだと否定して頑張り続けることがやめられないので、人が怖いのにそんな不安や恐怖を抑圧して無理していい人を続ける、アクセルとブレーキを同時に踏み続けるような状態が続きがちです。
こんな行くも地獄、戻るも地獄のどっちにも行けない板挟み状態を「ダブルバインド」っていいます。
こういう我慢や抑圧を続けるといつか限界がきて、電気を使いすぎてバツンとブレーカーが落ちた家のように「うつ」と言うなの強制終了状態に陥るわけです。
この対人恐怖は先程解説した自己否定と密接な関係にあります。
自己否定している人って当然人からも否定されるのが怖いので対人恐怖やいい人がやめられないことでの感情の抑圧の問題をセットで持っていますし、原因も自己否定同様に幼少期のトラウマから来るものがほとんどです。
薬に頼らずにうつ病を根本的に解決する方法
以上うつにつながる心理的な原因で代表的な自己否定、対人恐怖、それらによる感情の抑圧の問題を解説しました。
ここで一番伝えたいのは、自分はダメな存在だという自己否定の感覚や人や社会が怖いという対人恐怖を持ったままで、症状だけを抑えることができても、それは本当に根本解決になるんでしょうかということです。
今まで相談頂いたケースでもうつを再発を繰り返しているのはこういう心の問題を解決しないまま、症状だけを抑え込んで自己否定しながら無理に社会復帰しようとしている場合です。
そして、本当の原因は幼少期のトラウマや愛情問題であり、それらは今の自分の思考や行動パターンにネガティブな影響を与え、それがうつに繋がっているということが非常に多いです。
これまで色々試してみたけどうつがよくならなかったという人はぜひうつを病気や症状としてだけ捉えるのではなく、心の問題として捉えて一度、カウンセリングなどで幼少期の問題を整理してみることをオススメします。
また、カウンセリングを受けたけど解決しなかったという人は気づきだけで終わっていて、その後トラウマが癒やされていない場合が多いです。
その場合はカウンセリングだけではなくトラウマ専門の心理セラピーを受けて根本のトラウマを癒やすこと、心に安心を育てることでさらなる根本解決が臨めると思います。
いろんなことを試したけどうつ病が改善しなかった人ほどぜひ諦めずそこまで試してみてほしいです。
僕もかつて適応障害からうつ状態になって薬物療法も受けていた経験があります。
そこから自分の心の問題と向き合って解決し、どんな自分でも認めることができるようになったり、人の中で安心や幸せを感じることができるようになって、薬を手放しても自然とそういう症状はなくなって克服することができました。
だから、このブログがぜひ症状を抑えるだけではなくてうつの克服というものを通してその後の人生すら変えるきっかけになってくれたらとても嬉しいです。
以上、今日はうつ病の心理的な原因と解決方法ついてお話しました。
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