こんにちは!
対人恐怖、自己否定など心の問題や悩みの根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!
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先日こんなショート動画を上げました。
★対人恐怖症ってどうなることができれば克服できるの?
https://www.youtube.com/shorts/MYJUbuzNBWo
今日は「心が傷つくのが怖い心理と回復力を育てて克服する方法」と題して
この動画の深堀りした内容をお伝えします。
目次
傷つくのが怖いという心理
皆さんはこんな経験はありませんか?
●傷つくのが怖くて人と楽に関わることができない。
●失恋が怖くて恋愛に発展しない。
●ダメな自分がバレてバカにされたり、恥をかくのが怖い。
●失敗が怖い、けど、人に頼ったりも怖い。
はい、どうでしょうか。
傷つくのが怖いとこんなふうに主に対人恐怖となって自分の人生に影響してきます。
そして、皆さん、こう思ったことはないでしょうか?
「傷つくのが怖くなければ…」
「あの人みたいに笑い飛ばせて平気になれればいいのに…」
そうなれない、心の弱い自分を責めて、自己嫌悪なんてことも…。
こんな繊細さや対人恐怖、自己否定ってよくならないものなのでしょうか?
「傷つくのが怖い…」→それってHSP?
最近、HSPという言葉が流行っていました。
HSPは「Highly Sensitive Person」の略で「非常に感受性が強く繊細で敏感な気質もった人」という意味です。
具体的には
●光、触感などに対して過敏になってしまう
●音に敏感で周りの音で集中できなくなってしまう
●ネガティブなことに対して影響を受けやすい
など先天的に感覚過敏などの繊細さや環境に対する強い感受性を持っている人を指します。
しかしながら、最近このHSPという概念が過大解釈されてしまい、
●人の顔色を伺ってしまいいつも不安
●人に気を使って疲れる
●傷つくのが怖くて人が怖い
●集団が苦手
というような対人恐怖症と一緒くたにされてしまっていることが多いです。
これは幼少期のトラウマなどによる後天的なもので、克服できるものですがHSPとしてしまうと特性としてなくならないものと勘違いしてしまいがちです。
HSPや対人恐怖の強い人でなくなって、実際傷ついたらって誰でも悲しくて辛いこと。
傷つくのを恐れているのはそんな特性的なものではありません。
傷つくのが怖くなる本当の原因とは?
傷つくのが怖くなるのは、シンプルに傷ついた経験を乗り越えることができなかったためです。
それは主に幼少期に両親との関係でこんな経験がトラウマによるものです。
●泣いたら「泣くな」と感情を出すことを否定された
●泣いたら無視されて受け止めてもらえなかった
●辛いことがあっても、お前が悪いと自分のせいにされた
●怖いことがあって助けを求めても応えてもらえなかった
●いつもバカにされたり、責められた
●親がいつも辛そうだったり、傷ついているのを見てきて、自分の辛さは言えなかった
はい、どうでしょうか。
こんなトラウマがあると傷ついた経験から立ち上がることができなくなり、自己否定を持ち続けますし、それを避けるためそもそも傷つくようなリスクを避けるようにもなります。
当然、大人になっていくにつれて自己否定から人が怖くなりますし、人の中でも不安でいっぱいになります。
そんな人にとって傷つくことは心理的に生きていけないほどの絶望的状況だという感覚になってしまうのです。
心の傷が回復する過程
さて、ではどうすれば傷つく恐怖を乗り越えられるでしょうか。
原因は幼少期の傷ついたときに否定されたり、辛い感情を受け止めてらもらえなかった孤独感や絶望感でした。
これがもし、小さい頃、きちんと誰かに受け止めてもらっていたら…、どうなっていたでしょうか?
愛着と心の安心安全の基地<セキュアベース>とは
もし辛い気持ちを受け止めてもらえる繋がりや存在、それは主に親ですが、その親との深い絆があったら…。
こんな絆を育てる能力のことを「愛着」って言います。
そして、親と安定した愛着(絆)を結んだ結果、悲しいことや怖いことがあっても受け止めてもらえたり守ってもらえたらどうなっていたでしょうか?
そのときは辛くても、きっと「自分はひとりじゃないんだ」「わかってくれる、愛してくれる人がいる」って思えてまた前を向いて立ち上がれるのではないでしょうか。
愛着を育てることでできた、そんな心の安心安全の基地のような存在を「セキュアベース」って言います。
僕らが大人になるにつれて傷つくのが怖くなっていったのは、この愛着(人とつながり絆を結ぶ能力)を育てられなかったこと、そして、セキュアベースが存在しなかったことが一つの原因です(愛着障害)。
逆にこれらが十分に育っていると、「傷つくことは悲しくて辛いことではあるけど、それほど怖いことではない。ひとりじゃないし、また立ち上がれる」という感覚になると思います。
これこそがレジリエンス(回復力)です。
対人恐怖や傷つくことへの恐れは、傷つかなくなったり、平気になることで克服するのではなく、傷ついてもまた立ち上がれるようになるための回復力を育ててあげることが大事です。
悲しみのメリット、効果
また、本当に傷ついたとき、皆さんは涙が出ると思います。
この悲しみは感じるのが辛いですが、メリットもあります。
それはきちんと感じ切ると、心の傷が癒やされるということ。
例えば失恋したときに、心から思いっきり泣いたらスッキリしたという経験はないでしょうか。
また、その後、失ったからこそ人とまた繋がりたいという欲求にも繋がっていきます。
悲しいとき、辛いときにその感情を抑圧してはいませんか?
レジリエンス(回復力)を高める方法
では、このレジリエンス(回復力)、残念ながら幼少期に育たなかったからといって、今からお母さんに甘えるわけにもいきません。
それでも今から育てることはできるんでしょうか。
答えはイエス!もちろん今からでも可能です。
その方法は以下の通りです。
①幼少期のトラウマや心の傷を言語化する。対人恐怖や自己否定が大きい場合は心理セラピーなどで解決する。
まずは言語化です。
つぶやいたり、ノートに書いたりすることで解放と癒やしがおきます。
心理カウンセリングを受けて話を聞いてもらうのもいいと思います。
とはいえ、対人恐怖や自己否定の大本となったトラウマや絶望的な経験は人が一番触れたくない記憶や感情ですので、自分でも限界があります。
また、特に自己否定は持っていると、例えば職場などで叱られただけ(存在否定まではしていない)なのに自分の存在を否定されたように感じて勝手に傷ついてしまうなど、認知が歪んで、現実を歪めて捉えてしまい大きな障害になります。
その場合は専門の心理セラピストに頼り解決するのが一番の近道です。
②セキュアベースを育てる
傷つくのが怖い人ほど頼るのが苦手です。
仮にでもセキュアベースとなってくれる存在を今の人間関係で育てることが大事です。
はじめは頼れる人や気軽に相談できる人がいれば、何かあったときにその人に相談してみるのがいいでしょう(もし断られても相手を尊重することが大事)。
いない場合はカウンセラーやセラピストでもいいと思います。
その都度安心安全の感覚を育てていきましょう。
③辛いときに自分でも感情を受け止める
どうしようもないときはもちろん人に頼ってもいいですが、辛い、悲しい、怖い気持ちをきちんと受け止める、泣きたいなら泣くといった感じで、最終的には自分で感じられるようになることが大事です。
インナーチャイルドワークなどのセルフワークも効果的です(気になる方は調べてみてください)。
乗り越えたときにそれは自信にもつながりますし、そうするとセキュアベースは他人になってもらうのではなくて、自分の心の内側にも育っていきます(依存から自立へ)。
以上がレジリエンスを育てる方法です。
極論、「怖いは怖いけど、別に傷ついても死にやしない」という感覚になれればこっちのもんですw。
対人恐怖などの克服のためのベースとなる力ですので、ぜひ克服に向けて動き出してくださいね。
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解決に向けて
以上、今日は傷つくのが怖い心理と、対人恐怖などの克服に必要なレジリエンスの育て方についてお伝えしました。
自分の問題と向き合い、早速問題解決に向けて進みたい方はまず自分の心で何が起こっているのか整理することが第一歩です。
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