こんにちは!
対人恐怖、自己否定など心の問題や悩みの根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!
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今日は「境界性パーソナリティ障害を心理的に根本解決する方法」というテーマでお話します。
以前、境界性パーソナリティ障害の特徴と原因について解説した記事を上げましたので、詳しく復習したい方はこちらをご覧下さい。
また、本記事はYouTubeでも解説していますので、動画学習がいい方はこちらをご視聴下さい↓
【色々試したけど変われなかった人向け】境界性パーソナリティ障害を根本的に克服する方法
今日はその境界性パーソナリティ障害、以下、境界例と略させていただきますが、それってそもそも克服することはできるのか、じゃあできるとしたらどうやって克服すればいいのか、その方法を心理的に詳しく解説していこうと思います。
色々試してみたけど解決しなかった人ほど、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
境界例は克服できるのか
まずは境界例は克服できるのかですが、そもそも性格的なものなんだから変わることなんてないんじゃないかと思っている方も多いですし、現実病院で薬物療法などを受けたけど根本的に変われなかったという相談も多くて克服するのが難しい、もしくは無理なんじゃないかと思われている方も多いです。
ただ、結論を言いますと、心理的なアプローチで必ず克服できます。
ただし、前提として問題となる性格的特徴の裏に隠れている自分の心の傷に向き合い、自分が自分を癒やしていくという覚悟と決意が必要です。
克服のための大前提
どういうことかと言いますと境界例は人間関係を壊すほどの怒りの問題を抱えていますので、どうしても相手が悪い、相手が私の思い通りになってくれたら楽になるのにというふうな他責思考や被害者意識になりがちです。
でもそれこそが相手への依存であり、問題を相手に委ねている限り自分は変わりません。
相手に問題があったとしてもまずは自分に戻して怒りや依存の裏にある心の傷に向き合うことが大事なんです。
また、見捨てられ不安や孤独感から依存的な人も多く、カウンセラーやセラピストに自分を変えてほしい、癒やしてほしい、楽にしてほしいといった依存的かつ他力本願な人も多く、カウンセラーやセラピストに対しても理想化とこきおろしやお試し行動をする場合もあります。
当然これでは根本変わらないので、最終的には自分が自分を癒やして救うんだと依存から自立の方向へ意識を自分が変えていく必要があります。
これらの前提を持って解決に望めば必ず結果は出ると思いますのでぜひ意識を変えて取り組んでみてほしいと思います。
境界性パーソナリティ障害を克服する方法
では、次に具体的にどうすれば克服できるのかについて解説します。
問題行動の裏にある心理的なメリット<二次利得>に気づく
そもそも境界例になってしまう原因は以前の記事でも解説した通り強い見捨てられ不安と、どうせ自分は愛されないという愛情欠乏感や自己否定を持っていて、とにかく心と自己愛が傷ついているということです。
依存して理想化することも、急に怖くなって愛情を試すのも、わかってくれないと感じて自分から関係を壊すのも全て自分の不安を埋めたりまた心が傷つかないようにするための防衛反応として出ている行動なんです。
つまり、この境界例の問題行動には心がなるべく傷つかないという意味では心理的にはメリットがあるといえます。
依存していれば孤独にならないし、でもその後自分からどうせ自分をわかってくれないんだと怒りをぶつけて人を信用せず、はなから裏切られる前提で破壊して最終的には孤独を選んでいれば、心から相手の信じて見捨てられるような絶望的な心の傷つきを感じることはありません。
こんな心理的なメリットを二次利得といいます。
まずは自分がこのメリットに気づくことが大事です。
つまりは境界例の人にとって、依存をやめたり、人を愛情を試すことをやめて相手を信じてつながることはそれらのメリットを手放して今後、見捨てられるかもしれない、心が傷つくかもしれないという恐怖を受け入れてそのリスクを取る生き方を選択することでもあります。
境界例の人にとってはそれが何より怖いわけで、だからこそメリットのある今の状態を自分が選んでいるんだということに気づくこと、そして、本当に変わりたいのか、メリットとデメリットを天秤にかけて葛藤することが大事です。
この葛藤がなければなかなか人は簡単には変われません。
その上で次の段階です。
トラウマを癒やす
その見捨てられたり心が傷つく恐怖、自分が愛されないというような自己否定や愛情飢餓感などの問題は前回の動画でも解説した通り、幼少期のトラウマが原因です。
本来愛情や安心をもらうべき両親からそれらをもらえず、それどころか暴言・暴力や否定、見捨てられた経験やネグレクト。
過干渉かつ支配的で歪んだ条件付きの愛情、支配や束縛を受けてきた。
愛情を奪われた、失った経験などなど。
自己愛がずたずたに傷ついてしまった経験などのトラウマで、境界例的な性格はそれらを再体験しないように防衛反応として身につけた生きる術であり、心を守る戦略として機能しているものです。
なので癒やして克服すべきは根本にある幼少期のトラウマです。
そしていろんな記事でも話していますが、トラウマは自力での克服は無理です。
恐怖は人が一番触れたくない感情ですし、トラウマレベルの恐怖はその人の生き死にが関わっているものですので意識的に感じて癒やすことはまぁ無理なんですよね。
ここは心理セラピストなどプロの力を借りて心理療法を受けることが一番の近道ですのでぜひそこだけはお近くのセラピストに頼ってみて下さい。
傷ついた心を癒やす
そして同時に自分が傷ついたにも関わらずトラウマによって抑圧されてしまった怒りや悲しみの問題も心理セラピーなどで解決することも大事です。
自分がどれだけ愛されたかったか、どれだけ大切にされたかったか、認められたかったか、辛い気持ちをわかってほしかったか、でも、それが叶わなくてどれだけ腹が立って悲しかったか、今感じて見て下さい。
その過去の自分を受け止めてあげること。
その気持ちを言葉にして表現すると感情は癒やされていきます。
この感情を感じ切って癒やしきった状態を僕らセラピストはよく「未完了の感情が完了した」と表現したりします。
幼少期の感情が完了すると、今の人間関係や恋愛においてもいろんな感情の反応が薄まっていき問題行動も意識しなくても自然と収まってきます。
インナーチャイルドワーク
また、トラウマをある程度癒やしていったあとは、自分でできることとしてはインナーチャイルドワークも効果的です。
僕らはよくインナーチャイルドワークを略してインチャなんて言ったりしますが、幼少期の自分を目の前にイメージして大人の自分が会話したり、幼少期にしてもらいたかったことをしてあげるというような自分を育て直すワークです。
詳しいやり方とかはググったりすれば出てくると思いますし、僕の個人セッションなどでも必要であればやり方を教えることができますのでぜひ何かの機会にやってみて下さい。
そうやって幼少期の自分自身を救い、自分の心の癒やしてあげるということが境界例を克服する一番の方法です。
※注意
トラウマや自己否定が強いうちはやっても逆効果な場合が多いですので、それらをある程度軽くしてからやることをおすすめします。
本気で克服を考えている方へ
以上、今日は境界性パーソナリティ障害は解決できるのか?というテーマで心理的に根本解決する方法についてお話しました。
この問題は人間関係が不安定なばかりか、抑圧できない感情が自分が傷つけられたのと同じように周りを傷つけてしまい、安心をベースにした人間関係は築けません。
特に恋愛やパートナーシップでは心理的なメリットが得られていますが、それと引き換えに悪影響も大きく、こじらすと人生レベルで失うものも大きくなっていきます。
ぜひ本記事を参考に自分を振り返り克服して安心をベースにした人間関係作りを目指してほしいと思います。
早速問題解決に向けて進みたい方はまず自分の心で何が起こっているのか整理することが第一歩です。
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