こんにちは!
リトリーブサイコセラピー®でお悩みや心の問題の根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!
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早速ですがあなたは恋愛や人間関係で相手に依存してしまい、でも少しでもわかってくれない、信じられないと感じると相手に怒りや恨みがわいてきて、いつも破壊的に自分から壊してしまうというパターンやお悩みはありませんか?
今日はそんな人に向けて「恋愛や人間関係の依存と破壊を繰り返してしまう心理〜境界性パーソナリティ障害とは〜」というテーマを解説します。
YouTubeでも解説していますので、動画学習がいい方はこちらをご視聴下さい↓
★恋愛や人間関係の依存と破壊を繰り返す心理 〜境界性パーソナリティ障害とは〜
目次
人間関係を自分から壊してしまう境界性パーソナリティ障害とは?
以前、人間関係リセット癖についての記事を書きまして、あれは人間関係を自分が切り捨てて一歩引いて孤独になるという心理や行動の原因をお話したんですが…(詳しくは下記記事参照)
今回はもっと依存的かつ破壊的なやつです。
具体的にこんなことを感じたことがある、もしくは周りにいると感じたことはありませんか?
●人に好きになればなるほど強い依存心が止められなくなってしまうが、例えば「この人はわかってくれないんだ」とか何かのきっかけに期待に応えてもらえないと感じると、急に激しい怒りがわいて相手を責め立ててしまったり、攻撃してしまって恋愛や親しい人間関係を壊してしまう。
●相手を支配したい独占したいという欲求が止められず、束縛して結果、関係を壊してしまう。
●好意のある人の前で感情、特に怒りの感情をコントロールできない。
●相手を振り回して、自分を見捨てないか、愛してくれるか、愛情お試し行動を続けてしまう。
●愛情への飢餓感があり、浮気や不倫を繰り返して安定した関係を築けない。
はい、どうでしょうか。
こんなことがあると、特に恋愛などに大きな悪影響が出て、関係が依存と破壊を繰り返して、不安定になってしまいます。
また、自分がそうじゃなくても、例えば、職場の人間関係とかで、すごく仲良くなったと思ったら、何がきっかけかわからないけど、急に態度が変わって攻撃されたなんてことも経験したことはないでしょうか。
ずばり、こんなタイプの性格的特徴を「境界性パーソナリティ」といいます。
また、それが日常生活や人間関係に支障をきたしている状態を「境界性パーソナリティ障害」といいます。
障害とついていますが、これはあくまで性格的な特徴であって病気ではありません。
ゼロか百かという感じでもなくて、この性格的傾向が強い弱いのグレーゾーンもありますので、自分が当てはまったからといって、それが悪いわけでもありませんし、例えば愛情お試し行動くらいなら誰でもそういう面があったりしますので、自己否定や相手を悪くジャッジする材料にはしないで下さいね。
で、境界性パーソナリティ障害は略して、境界例とかボーダーと言ったりします。言葉が長いので、今後は境界例で統一させて下さい。
境界性パーソナリティ障害(境界例)の特徴
では次に境界例の主な特徴2つとなぜそんな性格的な特徴が生まれたのかその原因を解説します。
特徴その1- 理想化とこき下ろし
まずは特徴その1、「理想化とこき下ろし」です。
これはまず誰か好意を持った人に対して、あの人はなんて素敵な人なんだ、恋愛で言えばあの人は私の全てを受け入れてくれる王子様だ、みたいな相手をとにかく大きく期待したり過大評価してしまう「理想化」を段階に入ります。
その後、自分の期待するような形で自分をわかってくれない、期待に応えてもらえないと感じると、理想化からの急激な失望から相手に対する怒りが止められず、急に相手をこき下ろしたり、相手を人格否定したりと攻撃的になってしまい、結果、人間関係が壊してしまうというこのループを繰り返してしまいます。
これが理想化とこき下ろしです。
まさに依存と破壊の繰り返しから人間関係が安定しません。
特徴その2 – 強い見捨てられ不安からくる愛情お試し行動
特徴その2は「強い見捨てられ不安からくる愛情お試し行動」です。
その名の通り、相手と関係が親密になればなるほど、相手が自分を見捨てないか、愛してくれるのか不安になってしまい、それを試し続けてしまうというものです。
さっきのこき下ろしとも共通してまして、例えば相手がわかってくれない、愛してくれない証拠集めをしながら、あなたはどうせ私を愛してくれないと相手を責め立てはじめたり、ひどいと人格否定や暴言、さらにはDVを振るってしまうこともあります。
また、自傷行為や死をほのめかしたりして相手を揺さぶり、振り回すことで相手を試しつつ、さらに離れないように支配、束縛してしまうような激しい確認行動を起こすこともあります。
以上が境界例の代表的な特徴です。
境界例になってしまう心理的な原因
ではどうしてそんなことが起こってしまうのか、次にその心理的な原因を解説します。
自己愛の傷つきと幼少期のトラウマ
理想化とこきおろし、愛情お試し行動の原因は、人や愛情を求める依存心と、愛情を求めた結果、裏切られたり失って傷つくのが怖い、その両者の感覚が同居していることがあげられます。
どういうことか。
境界例の方のお悩みを聞いている中で共通しているのは強い見捨てられ不安と、どうせ自分は愛されないという愛情欠乏感や自己否定を持っていて、とにかく自己愛が傷ついているということです。
自己愛とは自分が自分を愛したい、大切にしたい、されたいという感覚のことで、誰でも持っている感覚です。
その自己愛がとにかく傷ついていて、自分は愛されない、どうせ大切にされないという感覚を持っているということ。
この自己愛の傷つきの原因は主に幼少期です。
境界例の方の幼少期に多いのは本来愛情や安心をもらうべき両親からそれらをもらえず、それどころか暴言・暴力や否定、見捨てられた経験やネグレクトなどを受けていたり、過干渉かつ支配的で歪んだ条件付きの愛情、支配や束縛を受けてきたなど、自己愛がずたずたに傷ついてしまった経験やトラウマがあることです。
依存したい、だけど、傷つくことも怖い(ダブルバインド)
そんな幼少期を経験したためか、人一倍人に飢えているということ、だから好意を持った人にそんな自分を助けて満たしてくれる理想のお母さんやお父さんを投影してしまうことが、依存心や理想化の原因です。
そして、それと同時に先のトラウマから人や愛情に対する恐怖や自分が大切にされない、見捨てられるんじゃないかという自己愛が傷つくことへの恐怖も人一倍持っています。
人や愛情を信じた結果、見捨てられたり、傷つくのが怖いので、まだ現実そんなことが起こっていないのに、愛していないんだ、見捨てるんだと相手を試し、けしかけ、揺さぶる。
過去の傷つけた親に対する怒りをそうやって他人を使って無意識に発散しようとしたり、それを自分に向けることで自傷行為をして相手を巻き込んだりします。
だから境界例の人の多くはトラウマからくる、怒りや恨みの問題も同時に抱えていて、親や人、社会を恨んでいたり、それを自分に向けた結果、ひどく自分を嫌ったり自己否定している人や、自分が自分を粗末に扱っている、だからこそ他人に粗末に扱われることを許してしまう、そんな人とばかり付き合っているという人もとても多いです。
そんなこんなで結果、関係が壊れるかもしれないし、相手もそれに巻き込まれ見過ごせなくなったりして、依存関係が続くこともありますが、いずれにしても安定はしません。
依存したい、満たしてほしい、かといって、関係が深まったり信じて傷つくのも怖い、行くも地獄戻るも地獄の状態をダブルバインドっていいます。
この境界例の人の極端で安定しない関係性と行動はこのダブルバインドからきています。
ただ、理想化するにしても、その後こきおろしたり、愛情を試して破壊するにしても共通しているのは過去の自分が傷ついたトラウマからまた同じように心が傷つかないように守るためだったりします。
つまり境界例というのは小さい頃の傷ついた自分がまた傷つかずに生きるための戦略として生まれたものなんですね。
まとめ
では、この境界例、どうしたら克服できるのか?というかそんなもの克服できるのか、そして、自分の身近にそういう人がいてどう接していいかわからない、そんな解決に向けた話は、次回の記事でお話ししたいと思います↓。
また、以下は関連記事ですのでぜひ合わせて読んでみて下さい。
また、早速問題解決に向けて進みたい方はまず自分の心で何が起こっているのか整理することが第一歩です。
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