こんにちは!
リトリーブサイコセラピー®でお悩みや心の問題の根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!
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早速ですがあなたは職場や友人関係などの普段の人間関係で苦手な人や嫌いな人がいて、どう接していいかわからない、うまいこと付き合ったり、やり過ごせるようになりたいけどどうしていいかわからないなど、こんな人間関係の悩みはありませんか?
今日はそんな人に向けて苦手な人・嫌いな人との接し方と相手と線引きする方法というテーマでお話します。
YouTubeでも解説していますので、動画学習がいい方はこちらをご視聴下さい↓
★苦手な人・嫌いな人との接し方と相手と線引きして関わる方法
目次
職場などの苦手な人・嫌いな人との接し方の対処法はいっぱいありますが…
苦手な人や嫌いな人との接し方をグーグルとかYouTubeで検索すると対処法がいっぱい出てきます。
例えば、
●できるだけ距離を取ろう、気にしないようにしよう
●職場とかどうしても関わらなきゃいけない場合は一定の距離を保ちつつ仕事上必要な最低限のコミュニケーションだけにしよう
●相手のいいところを探そう
●相手の心理を理解して、客観的に見てみたり視点や考え方を変えてみよう
などなどいっぱいあります。ぜひ調べて見て下さい。
それら全て有効な対処法です。
でも、皆さん、なかなかそれが簡単にできないから悩んでいませんか?
ここではそんな対処法を実践してみたけど、どうしても相手と距離を取ったり気にしないようにすることができなかったり、考え方や視点を変えようとしても結局相手とうまく線引きできなかった人に向けてお伝えします。
そして、それには必ず心理的な原因があります。そのあたりも詳しく解説していきますので心当たりある方はぜひ最後までお読み下さい。
嫌いな人・苦手な人に対する大前提
まず苦手な人や嫌いな人との接し方、関わり方の大前提として、好きになったりうまく関わって付き合えるようになる必要はまったくありません。
苦手な気持ちを変えようとする必要もありません。
人間誰でもそんな感情を持つのは自然なことです。
例えば、すごく威圧的な上司が苦手、何でもズバズバものを言ったり、人のことに土足で踏み入ってくるような同僚が嫌いです、すごく自分勝手なことばかりいうママ友のリーダー的存在の人が苦手ですとか。
でも、安心して下さい、これ大体の人は苦手です(笑)。
これを変えることはできないし、変える必要もありません。
そして、残念ながら相手も変わることもないでしょう。
相手にせいにしたい気持ちはよくわかりますし、実際に悪いところもあるかもしれませんが、人間系の悩みを解決するには相手に変わることを期待するのはやめて、変わらないことをしっかり受け入れる必要があります。
このことに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、知りたい方はご覧下さい。
相手と線引きできない原因とは?
気になっているのは自分のほう
今回のような悩みを持っている人の多くが嫌いな人苦手な人に対して
●どうしたらもっとうまく関われるだろう?
●どうしたらうまいこと交わしながら付き合えるだろう?
●どうしたら何かしらの標的にされたり嫌われずに済むだろう?
●どうしたらこの人との関係で波風立たずに済むだろう?
と考えていたりします。
つまり、実は苦手だったり、嫌いな人にも関わらずどういう形であれ無理に関わろうとしているのは自分のほうということです。
またそうではなかったとしても、その人とうまく線引きしなきゃ、避けなきゃと思えば思うほどどうなりますか?
そう思えば思うほど相手に意識が向いてしまいませんか?
いずれにしても嫌い・苦手と言いながら相手を意識しているのは自分のほうだということに気づくことが大事なことです。
ではどうしてそんなことが起こってしまうのか。
その原因は大きく2つがあります。
原因1:相手との境界線が曖昧になっている
原因の1つ目として相手との境界線が曖昧になっている場合があります。
どういう状態かっていうのを例をあげて説明しますね。
例えばこんなお悩みです。
会社で苦手で嫌いなお局様的な人がいて、この人とは極力関わりたくないんですが、なかなかできないんです。
ついついこの人の下に入ってへこへこしてしまったり、聞きたくもない愚痴をずっと聞いてしまったり、仕事以外のことも指示されると聞いてしまうんです。
僕はこのクライアントさんのこの人間関係パターンを探るために、幼少期の親との関係を聞いていきました。
そうするとお母さんがとても過干渉で支配的な人だったそうです。
何でも指示されてそれを聞かないときつく怒られたり、自分の意思や感情を出すと全て否定されてきた。
それでいてお母さんはいつもお父さんの愚痴を言って、クライアントさんはそれを聞きたくはなかったけど、聞かないと機嫌が悪くなるからいつもうんうんと聞いていたそうです。
何か気づきましたか?
そうです。小さい頃のお母さんとの関わり方と職場のお局さんとの関わり方がとても似ていませんか?
おそらくこのクライアントさんが小さい頃のお母さんとの関わりで無意識に作られた前提はこうです
「人と関わることは自分を殺して相手を飲み込むことだ」
「自分の意思や感情を押し殺し相手の支配を受け入れないと居場所がもらえない」
もしこんな前提が刻まれたまま人と関わったらどうなると思いますか?
会社などで支配的な人がいる度に、居場所を保ったり、相手に嫌われたり波風立たないように、自分から無意識に相手の下に入って支配を受け入れ相手の全てを飲み込むということをやってしまうんです。
相手を飲み込んでいるから自分と相手の境界線が曖昧になっているし、自分が相手の心理的な侵入を許してしまっている状態とも言えます。
この状態で相手とうまく接したり、距離を取ることができるようになりますか?気にしないようにすることが簡単にできるようになると思いますか?
ちょっと難しいですよね。無理にそうしたらきっと相手に対して嫌われたり、居場所がなくなるような恐怖が出てきてもっと辛くなると思います。
かといって飲み込み続けるのも辛いので、もうどうしようもなくなった結果、仕事をやめて転職を繰り返していたり、普段の人間関係でも人間関係リセットグセに悩んでいる人も多いです。
原因2:過剰な防衛反応から自分が相手を見張っている
原因2つ目は過剰な防衛反応から自分が相手を見張っている場合です。
これも例をあげますね。こんな悩みを持つクライアントさんが僕のところにきました。
とても威圧的で苦手な上司がいて、この人とどう関わっていいかわからなくて悩んでいます。
もちろんできればあまり関わりたくはないんですが、上司なので仕事上どうしても関わらないといけません。
仕事上最低限のことだけコミュニケーションを取ればいいということもわかっているんですが。
別に自分に対してそこまでひどいことをしてきたりとかはないんですけど、なんか上司の顔色が気になってしょうがなくて。
うまく波風立たずにすっきり関われるようになりたいんですがどうすればいいかわからないんです。
僕は最初にその上司と関わることで何を得たいのかを聞きました。
関わりたいと感じるならその理由があると思ったんですね。
でも、特にそれは思いつかないとのこと。関わりたいというより関わらなきゃという義務にちかい感覚で、その人がいるだけでどうにかしないとと思ってしまうということでした。
つまり、本音はやっぱり関わりたいわけではないということです。
そこでまた、この感覚の原因を探るため、そのクライアントさんの幼少期に同じ感覚はなかったかを聞いていきました。
すると、小さい頃お父さんがお酒を飲んでよく暴れたり、お母さんに暴力を奮っていたそうです。
それに対してお母さんはなすすべなく受け入れるだけ、兄弟やおばあちゃんは関わらないように逃げたり、見て見ぬ振り。
それを見て幼心にどうにかしなきゃとお父さんの機嫌をいつも伺って、ときには自分も暴力を受けていたそうです。
でも、極力機嫌を取っていれば家で波風立たず、家族の平穏を保てていたということでした。
はい、どうでしょうか?
これも職場でやっていることと、幼少期の状態がリンクしていると思いませんか?
つまりこのクライアントさんはいつもお父さんを見張り顔色や機嫌を伺うことで家の平穏を保ち、家族を守るという役割を小さい頃から背負ってきたということです。
上司にその自分のお父さんを投影して、職場でも無意識に同じことをやってしまっていたんですね。
そういうお父さんみたいな人を見つけてはその人を見張って顔色をいつも伺っているのだとしたら、この場合も本当は接したくない人と無理にうまく接しようとしたり、距離をとることって難しいことだと思いませんか?
無理にしたら、その場の空気が悪くなったり、その上司がイライラとかして場に波風が立つ度に恐怖がわいてきてしまいます。
だからこそこの場をどうにかしたい気持ちを抑えることはできません。
相手と線引して苦手な人や嫌いな人と距離を取ったり楽に関われるようになる方法
以上、例を2つほど紹介してきましたがどうでしょうか?
では最後にどうすれば解決するのか、相手との線引ができるのかについてお話します。
さっきの2つの例の共通点はいずれにしても嫌い・苦手と言いながら相手を意識しているのは自分のほうだということです。
そこにまずは気づくことが大事です。
そしてその原因がどこから来るのか、多くが小さい頃の家族との関わり方からきているものがほとんどですので、そこに気づくことも大事なことです。
幼少期の恐怖やトラウマが原因です
相手に飲み込まれてしまったり、相手に過剰反応してしまうのは例で見たとおり恐怖やトラウマがあるからです。
1例目で言えば、自分を殺してお母さんの言うことを飲み込んでいないと否定されたり、嫌われたり、居場所がなくなってしまう恐怖があったこと。
2例目で言えば、お父さんを見張って自分がそれを抑えていないと、自分が攻撃されたり、家族の平穏が崩れてめちゃくちゃになってしまう恐怖があったから。
だからこそ、職場の同じような場面や人間関係で反応してしまうわけですね。
この相手との線引ができない悩みはこんなふうに恐怖やトラウマが原因になっていることがとても多いです。
そして、恐怖やトラウマが原因の場合は自力での克服は難しいです。
無理に相手と距離を取ったり、行動や考え方を無理に変えることがかえって恐怖が膨れ上がって問題を強化してしまうことにもなりかねません。
こんなふうに問題や悩みを強化してしまう「強化行動」については以下の記事で解説していますのでそちらをご覧下さい。
恐怖やトラウマが原因の場合はそれ専門の心理療法を使って癒やしていくことが一番安全でおすすめです。
その上でしっかり心理的にも可能なら物理的にも距離を取ったり、どうしても関わらなきゃいけない場合は最低限のコミュニケーションで済ますなど、最初に言ったような現実的な行動に移していくことをおすすめします。
相手としっかり線引きできるようになるとどうなるか
実際、1例目のクライアントさんは、過干渉で支配的なお母さんとの間の恐怖やトラウマに向き合って癒やし、「自分を殺してお母さんの支配を飲み込まなくても居場所がなくなったり、一人になったりしない」
2例目では「自分がお父さんを見張って家族を守ろうとしなくても、お父さんの問題を自分が背負わなくても家族が壊れたりしない」
そんな安心の感覚を育てて、しっかり親や家族問題と線引をする感覚を育てることで、職場の人にそこまで反応しなくなり、嫌な人とはなるべく関わらないということを自然にできるようになっていきました。
実際の解決事例と、クライアントさんのご感想も頂いていますので、ぜひ御覧ください。
モラハラ・パワハラ・職場いじめなどのケースはどうすればいいか
また、この悩みにも色んなレベルがあると思いますが、例えば、嫌いな人がいてその相手にモラハラ・パワハラ、いじめを受けている、それでどう対処していいかわからないというケースもあると思います。
これに関しては以下の記事で解説していますので、心当たりある方はそちらをご覧下さい。
まとめ
ここまでのお話は色んな悩みのうちのあくまで一例にすぎません。
心当たりある人はもちろんですが、それ以外にもパターンや原因はありますので、まずは原因を知ることからはじめたらいいと思います。
自分では気づきにくいことも多いですので、ぜひまずはカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。
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