「わかってくれない」とイライラする心理的な原因と怒りを手放す方法

こんにちは!
リトリーブサイコセラピー®でお悩みや心の問題の根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!

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あなたは普段の人間関係、例えば、親、職場の上司、彼氏彼女、旦那や奥さんにわかってもらえない!と感じてイライラしてそれが頭から離れなくなってしまったり、怒りをぶつけて仲が悪くなったり、最悪関係が壊れてしまったなんてことを経験したことはありませんか?

今日は「わかってくれない」とイライラする心理的な原因と怒りを手放す方法というテーマでお伝えします。

YouTubeでも解説していますので、動画学習がいい方はこちらをご視聴下さい↓
「わかってくれない」とイライラする心理的な原因と怒りを手放す方法

彼氏、彼女、夫、妻、上司などにわかってくれないとイライラすることでどんな問題に発展するか

わかってもらえないとイライラしてしまうとき、相手のせいにしたくなる気持ちっていうのはとてもよくわかります。

ただ、人っていうのはそれぞれ考え方、感じ方、価値観っていうのも違うもの。

だからあなたも相手のことを理解できないことがあるように、相手もわからないことって当然あります。

それをわかってくれない!と怒りをぶつけて強要したらどうなると思いますか?自分がされたらと想像してみて下さい。

当然、人間関係がうまくいかなくなっていきます。

それくらい「わかってくれない」ことに対する怒りを持っているということは、人間関係を破壊する地雷を抱えているようなものなんです。

一番問題が出やすいのは恋愛、結婚などのパートナーシップ

また、この問題が一番出やすいのがやっぱり恋愛、結婚などのパートナーシップです。

当然、お互いを尊重するというような対等な関係が築きにくくなります。

依存心の裏返しでわかってもらえない怒りで相手を束縛したり、関係が勝った負けたの戦いになってしまうということもとても多いです。

なので、これから幸せな恋愛や結婚をしたいと考えている人はぜひこの問題に向き合って解決していくことをおすすめします。

わかってくれないと感じる色々な事例とそれぞれの心理的な原因

まずは原因を知ることが大事です。

ここからはわかってくれないとイライラして怒りにとらわれてしまう色んな事例とそれぞれの心理的な原因を解説していきたいと思います。

ケース1:言わないでも察してほしい

こんなお悩みはありませんか?

家で旦那がまったく気がきかず、言わないでも察してほしいのに気づかないんです。
「こっちがこんなに大変なのに何でわからないんだろう」とそれに対してものすごくイライラしてしまいます。
最初は我慢しているけど、だんだん怒りがたまり何かのきっかけでそれが爆発してブチギレて喧嘩になってしまい関係が悪くなってしまいます…。

はい、どうでしょうか?これ、パートナーだけではなくて、職場の気が利かない同僚や部下に感じることもあるかもしれませんが、感覚的には同じものです。

もちろん、相手に思いやりがなかったり、気が利かなくて悪い部分もいっぱいあるかもしれません。

ただ、それに対して最初は何も言わずにためて我慢している、何も言わないで察することを相手に期待しているのは自分のほうだったりします。

こういう怒りに囚われてしまう人というのは、小さい頃から自分が何でも察してて気を使っていい子にしてきた人に多いです。

例えば、

●お母さんが大変そうだったり、いつもイライラしていたから、顔色を伺って迷惑をかけないようにちゃんとして気持ちを察していい子にしてきた。
●両親がケンカばかりでいつも二人の顔色や仲を取り持って、家族のバランスを取ってきた。

このように家でのバランス調整役を担ってきた人をバランサーと言いますが、さっきの例の怒りに囚われてしまう人はまさにこのバランサーだった人が多いんです。

バランサーの人って周りに気を使ったり助けるばかりで、実は自分はあまり気を使ってもらったり助けてもらえなかった、ホントは自分もいやだったけど我慢していた、そんな気持ちを尊重してもらえなかったという人が多いんです。

まさに「私が気を使って察して我慢してきたのに私の気持ちは誰もわかってくれない」という怒りを抱えている人が多いということです。

この怒りが反応して自分と同じようにできない我慢したり気を使えない相手にイライラしてぶつけてしまうわけです。

相手にしたら我慢して隠していた怒りがいきなり爆発してぶつけられるからなんのこっちゃわからないわけですね。それでお互い理解できず関係が悪くなってしまうなんてこともいっぱいあります

ケース2:本音を言うことは負け&恥

次はこんな事例です。

あるクライアントさんが旦那にわかってくれない怒りが抑えられず悩んでいて僕のところに来ました。

僕はそのクライアントさんに相手にどんな気持ちをわかってほしいのか、そして、その気持ちを伝えましたか?と聞くと、「ホントは寂しい気持ちをわかってほしいんですが、伝えてはいません、わかってくれない怒りばかりぶつけてしまいます」と。

ではその寂しい気持ちを伝えたらどうなりますか?と聞いたら「それを伝えたら負けた気持ちになります、なんか恥ずかしくてみじめな気持ちになって嫌われるんじゃないかと怖くなります、だから本音は言えません」そう答えました。

はい、どうでしょうか。

これつまり本当の問題は本音を言ったり自分の弱い部分を見せるを言うことは負けで恥ずかしいことだからできない、でもわかってほしいからわかってくれない怒りばかりぶつけているという状態です。

ケース1の「察してほしい」とも似ていますが、これは相手との関係が勝ち負けになって本当の自分をさらけ出せずにいるわけで、これを続けていたら当然相手との関係が悪くなっていきます。

そして、この負けや恥ずかしいという感覚やパターンの原因は例えば、

●自分が小さい頃、両親が本音で関わらず、お互いわかってくれないとマウンティング合戦のケンカばかりしてきたのを見て、その関わり方しか学べず自分も無意識に飲み込んでしまった。
●自分の弱い部分や本音を両親や兄弟に伝えたら、否定されたり馬鹿にされて、傷ついた、恥ずかしくてみじめな思いをした。

などなど幼少期の経験やトラウマが原因になっていることがとても多いです。

ケース3:共感ではなく同情してほしい

では次の事例です。

「わかってくれない」と旦那に怒りを感じて悩んでいる一人のクライアントさんが僕のところに来ました。

その人のカウンセリングをしながら状況をよくよく聞いていくと、旦那さんは別にクライアントさんのことを「うん、うん」と話を聞いてくれてはいるそうです。

また、別に否定しているわけでもない。でも、クライアントさんの中では「わかってもらえている」という感覚がなく、イライラしてしまうとのことでした。

じゃあ旦那さんがどうなったらわかってもらえた感じがしますか?と聞くと「自分とまったく同じ気持ちを一緒になって感じてほしい、つながってほしい」と答えました。それが叶わずイライラをぶつけてしまう、と…

はい、どうでしょうか?これ旦那ではなくて親に同じようなことを感じていて悩んでいるというケースもあります。

このクライアントさん欲求は叶うと思いますか?

ちょっと無理ですよね。ここでそもそもわかってもらえているというのはどういう状態かについて簡単に説明します。

共感と同情の違い

わかってもらえるというのは大きく2つあります。

それは共感と同情」です。

共感とは
相手の感情を理解し、そうなんだねとその気持ちがそこにあることをただただ肯定すること

まさにさっきの例でいえば、旦那さんはきちんとわかってくれて共感してくれていたわけです。

それに対して、

同情とは
相手と同じ気持ちになること。例えば相手が悲しくて落ち込んでいたら、自分も一緒に落ち込んでしまったり、イライラしていたら一緒になって怒ること。

さっきの例でいえばクライアントさんが旦那さんに求めていたのは同情の方です

同情っていうのは自分が同じような体験をして感じたことだったり、強い哀れみの気持ちがないとできません。

また、相手との境界線が曖昧な状態で相手に飲み込まれている状態とも言えます。

それが悪いわけではないですが、お互い心身ともに疲れるし、相手に強要するようなことではありません。

でも、相手は共感しているのにそれを受け取れずそれ以上の同情を無理に求めているのだとしたら当然関係は悪くなってしまいますよね。

ケース4:自分の思い通りにしたい(束縛)

次はこんな悩みです。

彼氏に「仕事と私とどっちが大事なの?」とか「趣味と私とどっちを取るの?」と自分を優先してくれないことに怒りをぶつけてしまいます…。

「私の愛情やさみしさをわかってくれない」と感じて悲しくなります。

はい、どうでしょうか?

これは束縛を「わかってくれない」という言葉にすり替えたものです。

本音は「相手を自分の思い通りにしたい、見捨てないでほしい、そばにいてほしい、自分だけを見て愛してほしい」だったりします。

それをわかってくれないという言葉と怒りにすり替えてぶつけているという状態。

当然、相手の自由を奪う意味合いがあるので、相手は嫌になったり重荷に感じて関係が壊れてしまうということもよくあります。

この原因はまず自分の中に、相手を束縛しておかなきゃいけないほどの自信のなさや見捨てられ不安、愛情飢餓感があるということです。

そして、見捨てられるのが怖いから相手に無理なことを言って過度な愛情確認行動をしてしまい思い通りにならないことに怒りをぶつけているわけですね。

その自信のなさ、不安、飢餓感の根源は小さい頃の主に両親に感じていたものがほとんどです。

お母さんに愛されていないんじゃないか、自分を見捨てるんじゃないかと小さい頃など両親に対しても同じような恐怖や不安を感じてはいませんでしたか?

両親に感じていた小さい頃の欲求を他の誰かにぶつけてしまう「転移」とは?

そして、ケース3の相手に同情を求めてしまうケースとの共通の原因なんですが、わかってほしいの裏にある相手へ求めている本音ってつまり

●私が感じていることを一緒になって感じてほしい
●私の気持ちや寂しさを汲み取って気にかけてほしい
●ずっとそばにいてほしい、私だけを見て愛してほしい

ってことです。何か気づきましたか?

この欲求って実は赤ちゃんから幼児期の子どもがお母さんやお父さんに感じる欲求そのものです。

特に赤ちゃんは言葉を発することができません。

だから泣いたり感情を出すことでお母さんに気にかけてもらい、そばにいて同じ気持ちになってもらい色んな欲求を満たしてもらうことで愛情や安心を感じます。

つまりこれを今のパートナーなどに代わりにぶつけてしまっているかもしれないということです。

言い方が悪いかもしれませんが、とても「幼稚な欲求」と依存心を大人になってからも相手にぶつけているとも言えます。

こんなふうに本来両親などにぶつけたかった未完了の感情や欲求を別の人にぶつけて満たそうとすることを「転移」っていいます。

そして、転移が起こっているということはそれだけ小さい頃の欲求や寂しさが満たされていないという証拠であり、それに対する怒りこそがこの問題の本当の原因です。

転移は心理的に近い人、特にパートナーに起こりがちですが、本当にぶつけたい人は両親だったりするので、いくらパートナーにぶつけても満たされることはありません。

そして、もし例え親にぶつけることができたとしても、小さい頃のことなので覚えていなかったり、もしわかってもらえても自分の中で「何を今更感」のほうが勝って満たされるどころか怒りが膨れ上がってしまったという人も多いようです

今どれだけ相手を束縛したり同情などで心を満たそうとしても、自分の外側に求めている限り「わかってもらえた」とか安心感を感じて満足することはないということです。

むしろいつも不安で、これをやっていると当然、関係が依存的になって壊れます。

それで相手が離れて「やっぱり私はわかってもらえない」のループ地獄にはまることも…。

どうすればわかってくれないことに対する怒りや相手への執着を手放せるか

はい、これまで4つのケースと心理的な原因を解説してきましたが、どうでしょうか?当てはまるものはありましたか?

では最後にどうすればわかってくれないことことに対する怒りや相手に対する執着を手放せるか、解決の方法をお伝えします。

わかってもらえる努力をする

この悩みを持っている人の多くが、自分の本音や感情を伝えることが苦手な人が多いです。

そもそもしっかりコミュニケーションをする前から「相手はどうせわかってくれない」とあきらめて、わかってくれない怒りばかりを伝えてはいませんか?

まずは自分のどんな気持ちをわかってほしいのか、それを自分なりに整理して伝えることからはじめてみてはどうでしょうか。

相手は変わらないことを受け入れる

でも、それでもわかってもらえないことはいくらでもあります。

最初にも言いましたが、確かに相手にも悪い部分があるかもしれません。だから相手のせいにしたくなる気持ちはわかります。

でも、相手は残念ながら変わりません。どんな人間関係の悩みを解決するためにこの事実を受け入れることは鉄則中の鉄則です。

このことについてはまた別の記事で解説していますので知りたい方はそちらをご視聴下さい。

悩み解決に必要な3つの大前提

相手も自分も尊重するために

そして、自分にも相手にもできないこと、わからないことがあります。

例えば、あなたの目の前に徒競走で100m10秒で走れる人がいて、自分はどう頑張っても15秒でしか走れない。

どうすれば10秒で走れるかその人に聞くと、「簡単だよ、そんなこともわからないの?手足を早く動かせばいいだけだよ」と言われてしまいました。

どんな気持ちがしますか?

それができないから聞いているのに、どう聞いても理解しようとしても10秒で走れる人の気持ちや感覚はわかりません、そして当然相手も10秒で走れない人の感覚や気持ちがわからないんです。

でも、それを無理にわかろうとしたり、わからせようとするのもお互いとても苦しいことではないですか?

相手にも自分にもできること、理解できることは違うし、どちらもオッケー。

そうやって自分も相手も尊重する気持ちが大事かと思います。

相手を尊重できないときこそ自分を振り返る

とはいえ、なかなかそう思えないから悩んでしまうというのも事実。

相手や転移感情のもとである両親への怒りが癒えてなければそう思いたくても思えないですよね。

でも、自分の怒りや相手を変えたいという依存心はまぎれもなく自分の皮膚の内側で起こっていることであり、つまり自分の問題です。

自分の内側で起こっていることは相手がどうであれ自分にしか変えられませんし、ここに向き合わない限り、この問題は解決しません。

だからまずは相手がどうであれ、一旦自分に返すことが大事です。

「どうして相手はわかってくれないの、イライラさせるの?」ではなく、「どうして私はわかってくれない相手にイライラするんだろう」主語を自分に変えて自問自答することが大事です。

そうするとこれまでの原因の話でいったような自分の問題が出てくるはずです。

●自分の我慢グセ、怒りの抑圧の問題。
●本音や自分の弱さを出すことに対して負けたというの感覚や、恥やみじめさを感じる恐怖の感情。
●依存心の裏に隠れた、自分の自信のなさ、愛情飢餓感、見捨てられ不安、トラウマ、小さい頃に言えなかった、もしくは表現しても受け止めてもらえず満たされなかった欲求。
●自分がどれだけわかってほしかった、その本音。
●わかってもらえなかった怒りや、その下にある悲しみ。

そして、それらの根源をたどるとほとんどは小さい頃の両親との関係で感じていたものがほとんどです。

それらの感情に気づいて向き合い、そんな自分の感情認めて感じることで自分を癒やしていくことが一番の解決方法です。

まさに、

他の誰よりも世界で一番自分が自分のことをわかってあげる

ということです。

まとめ

何度も言いますがこの問題を持っていると特にパートナーシップがうまくいかなくなります。

これから幸せな恋愛や結婚をしたいと考えていぜひこの動画を参考に自分の問題と向き合って解決して素敵なパートナーシップを手に入れて下さいね。

とはいえ、今まで蓋してきた小さい頃の感情に気づくのが難しかったり、気づいてもどう感じて向き合ってどう癒やしていけばわからないという人も多いと思います。

ですし、わかったとしてもこれらは自力でやってくのは大変な作業です。

なので、そういう人は一度カウンセリングを受けて根本原因に気づいてみたり、心理セラピーを受けてみることをおすすめします。

あらゆる悩みを根本的に解決する手法<心理セラピー>とは

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最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!

ABOUTこの記事をかいた人

対人恐怖、自己否定など心の問題や悩みの根本解決をサポートする心理カウンセラー・心理セラピスト 札幌を拠点に全国で活動中。 生き辛さやしんどさの根本原因を見つけて、心の安心と本来の自信に満ち溢れた自由で幸せな人生を取り戻すサポートをしている。