(2021.03.16更新)
こんにちは!
リトリーブサイコセラピー®でお悩みや心の問題の根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!
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ここでは
「仕事がしんどくて行きたくないし、もうやめたい…(´;ω;`)」
「でも、やめたところでどうしていいかわからない…(*´Д`)」
「仕事のことを考えると毎日がつらい…( ;∀;)」
「仕事や職場で悩みが尽きない…(-“-)」
そんな仕事にしんどさや悩みがある人に向けて、その心理的な理由と解決法、仕事を通して幸せやよろこびを感じられるようになるための心の基礎知識をお伝えします。
今回は職場の上司や同僚、部下にイライラがとまらないときの心理的な原因と対処法をお伝えします。
この記事を読むことによってイライラの種類とそれぞれの怒りに関する悩みの解決方法、正しい怒りの使い方、不必要なイライラにとらわれない方法を学ぶことができます。
YouTubeでも解説していますので、動画学習がいい方はこちらをご視聴下さい↓
★職場の人間関係のイライラ・ストレスの原因と解決方法
目次
職場の上司や同僚、部下にイライラがとまらないときの心理的な原因と対処法
「あの上司がむかつく!!(;゚Д゚)」
「あの人と一緒にいたくない!!(-“-)」
「見てるだけでイライラが止まらない!!(# ゚Д゚)」
こんなこと感じたことありませんか?
それだけで仕事に行くのもイヤになっちゃいますよね。
相手が変わってくれたり、いっそのこといなくなってくれればいいかもしれませんが、まぁそんなことはなかなか起こらないし、というか奇跡に近いですね(笑)。
「相手を変えよう・コントロールしよう」という方法までありますが、まぁまず無理だし、表面的な解決にしかならなかったり、思い通りにならないことにさらにイライラが増すということもあります。
距離を取っても結局なぜか気になっちゃったり、たまたまいなくなったり自分が仕事をやめても似たような人にあえば、またイライラループがはじまるということも。
まずは相手が変わらない現実を受け入れることは人間関係の悩み解決のスタートラインに立つための大前提です。
この悩み解決の大前提の詳細はこちらの記事を読んで見て下さい。
その上で、イライラの問題を解決するには「自分が何に対して怒っているのか」、その仕分けをすることが大事です。
人のイライラ、つまり怒りには大きく2種類あります。
一つは誰かの敵意や攻撃に対して感じたり、相手にむけるというより問題そのものに腹が立っているといったような正当な怒り。
そして、もう一つはそうではなく、自分の中で何かしらの反応が勝手に起こってしまって、人を傷つけたり、全否定したくなったり、相手を思い通りにしたくなったり、人間関係を壊してしまうような攻撃的な怒り。
まずは自分の怒りがどっちの怒りなのか、その怒りによって悩みの内容や対処法が違いますので、それぞれの怒りの性質とそれにあった対処法を解説していこうと思います。
正当な怒り(機能的怒り)とは?
正当な怒りとは例えばこんな場面で感じる怒りです。
たとえば
●モラハラ・パワハラ・セクハラなどをしてくる
●「おまえ使えないな」「いなくてもいい」みたいな明らかに自分の存在や人格を否定してくる
●相手の仕事の失敗を自分になすりつけられた
●明らかに達成不可能なことや理不尽なことをおしつけらた
●上司や同僚に聞きたくない愚痴を聞かされ続ける
●仕事上支障が出ているほどのミスを繰り返す部下にそれを注意しても聞こうとしない・改善しない
●明らかに同僚や部下が問題行動を起こしているのに上司が注意せず、その被害を被っている
●誰がどうみても無駄なことやおかしいことをやらされる
こんな怒りがまさに正当な怒りです。
明らかに敵意や攻撃を受けている、損な状況を被っている、そのことに腹が立っているというものです。
相手から自分を守るために出てくる怒り、もしくは相手に向けて攻撃したいというより問題そのものに腹が立って向けられている怒りとも言えます。
こんな正当な怒りを、難しい言葉でいうと「機能的怒り」といったりします。
建設的な問題解決のために感じるものであり、決して悪いものではありません。
これによって感じる怒りはむしろ感じたり表現してもいいものです。
正当なのに怒りを表現できないのはどうして?
でも、この怒りで生まれる悩みっていうのは、正当性があるのに、感じて表現していい場面なのにそれができず我慢して飲み込み理不尽な状況を受け入れてしまうとか、明らかに自分が悪くないのに怒りを感じてしまう自分が悪いんじゃないかと自分責めをしてしまうという悩みがほとんどです。
先日出したモラハラ・パワハラの記事でも書きましたが、言いたいことや正当な怒りを我慢してしまう人は、
●怒りを表現したら相手にもっと攻撃されたり、責められる恐怖
●嫌われたり無視されるといったような傷つく恐怖
●その場の平穏が保てなくなって、人間関係に波風が立ってしまう恐怖
●孤独になって居場所がなくなる恐怖
●感情的になることが恥ずかしいことといった恥の恐怖
などを持っている人がほとんどです。
そしてそれらの恐怖は幼少期に両親などにそういう言いたいことや怒り、嫌だって意思を出したら
●怒られて押さえつけられた、嫌われた
●受け取ってもらえず傷ついた
●恥ずかしいことだとバカにされて惨めな経験をした
●だから我慢して自分が悪いことにしてその場を収めないといけなかった
●親がかわいそうで困らせないために自分の感情を出せずいい子にしていないと居場所、存在価値を感じられなかった
など、幼少期のトラウマなどが原因になっていることがほとんどです。
正当な怒りは我慢せずに表現しよう
解決には怒りを感じて出せない恐怖の原因になった過去のトラウマや経験をつきとめて心理セラピーなどで癒やすこと、その上で自分の怒りの感情にバツをつけず、感じたり表現できるようになることが大事です。
そして、もちろん怒りに任せて感情的になってしまうこともしょうがないですが、あわよくば腹は立つ感情は受け入れつつも、一旦落ち着いて問題解決のために怒りを整理していうべきことは冷静に伝えるということもいいかと思います。
その場で我慢して家に帰ってからもうそのイライラが何倍にも膨れ上がって、収められないという経験をしたことはないでしょうか?だから後回しにしない、なるべくその場で処理するということも大事なことです。
ただ、もちろん仕事の立場上我慢しなきゃいけない場面というのもあると思います。
そんなときは怒りを感じてしまう自分を責めるのではなく、我慢した自分をほめて肯定してあげること、そして、自分なりの怒りやストレスを発散する方法を持っておくのも大事なことだと思います。
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自分の中で勝手に反応して出てくる攻撃的な怒り(非機能的怒り)とは?
正当な怒り以外のイライラにとらわれているのだとしたら、それは自分の中で何かしらの反応が勝手に起こってしまって、人を傷つけたり、全否定したくなったり、相手を思い通りにしたくなったり、人間関係を壊してしまうような敵意や攻撃的な怒りです。
これを非機能的怒りって言います。
これはいろんな場面がありますので、一つずつ例をあげながら解説していきますね。
劣等感からくる怒り
例えば、自分より仕事ができている人や能力の高い人を見ると腹が立つ、という場合の怒りです。
これは正当な怒りではなくて、自分の中にある劣等感から来ている怒りですよね。
相手より自分が劣っている、そんな自分がダメで無価値だと感じてしまうし、相手のことをうらやましいって思う自分がいやだから、それを相手への怒りにすり替えて感じないようにしているというというものです。
相手に原因があると否定したくなったりマウントを取ろうとすることで、自分を保とうとしているわけですが、ほんとは自分の中に恐怖が反応しているわけです。
あと、これに似たケースで、上司から仕事上必要な注意を受けて、別にそれがお前はできないやつだとか自分を否定しているわけではないのに、自分の存在そのものを否定されたり、自分は間違っていると言われている気がして腹が立つという場合。
これも自分の劣等感を刺激されたりダメな自分がバレるのが怖いので、相手が否定していなくても、それが過剰な防衛反応として相手への怒りでその恐怖を隠しているという状態です。
失敗する人やできない人を見ると腹が立つ
例えば、まだ職場に入りたての人や仕事を覚えて間もない人が失敗したり、仕事が要領を得ず遅かったり、できていないところを見ると異常に腹が立つという場合です。
仕事も覚えているし何度注意してもできずに失敗するということに対しては正当な怒りですが、そうでなくて、まだできなくてもしょうがないとか、そのときたまたま失敗しちゃったというだけなのにそれを見ると腹が立ってしようがない、そんな場合は非機能的な怒りの場合が多いです。
これは自分がダメでできないところや失敗する恐怖やそんなできないところもある自分を認めてもらえなかった悲しみを持っているからで、それを目の前でされたら当然自分が反応してしまうわけです。
そんな見たくない否定している自分を相手に見てしまうから、その恐怖や悲しみを隠すために、怒りでもって相手にすり替えてぶつけることで自分の感情に蓋をして感じないようにしているんですね。
自分の価値観やルールから外れる人を見ると腹が立つ
他にも自分はいつもめちゃくちゃ焦って仕事をしているのにマイペースに仕事をしている人を見るとどんくさいと感じて腹が立つ。
自分は何でも人のことを言われないでも察して助けてあげているのに、自分が辛いときに察して気が使えない鈍感な人に腹が立つ。
自分が我慢しているのに定時で帰るような自分を優先している人を見ると、腹が立つ。など
自分の価値観や「こうせねば、こうするべき」という自分ルールを犯す人に対して、相手をさばきたくなる、自分の正義を押し付けたくなるような怒りというのも非機能的な怒りです。
本当は自分がその価値観やルールから外れることに恐怖があるのを相手への怒りですり替えているから出てくるものです。
相手が自分を嫌っている気がして腹が立つ
他にはこんなケース、相手が自分に対して何か嫌がらせや悪口、否定の言葉を言っているわけじゃないのに、どこか自分のことを嫌っているような気がして、いちいちそんな素振りを感じる度に腹が立つ。
これも実際、何か嫌がらせを明らかにされていたら機能的怒りですが、そういうわけじゃないし、何かその証拠があるわけでもないのに、自分の中で勝手に被害妄想を膨らませて腹が立っているという場合は非機能的怒りでの可能性があります。
これは実は相手が自分を嫌っているのではなく、自分が何かしら反応して相手を嫌っている、怖がっているという場合が多いです。
でも、自分が相手を嫌うなんてそんなの人としてダメでそんな自分を認めたくないとか、そんな自分の恐怖を感じたくないから、それを相手の問題や被害妄想にすり替えて感じないようにしているという場合が多いです。
投影とは?
これらの非機能的怒りに共通しているのは自分の中の認めたくない感じたくない恐怖や悲しみなどの感情を相手に原因があるという怒りにすり替えて蓋をしているというもの。
こんなふうに自分の中で起こっている感情や問題を相手や自分の外側に見てすり替えてしまうことを「投影」っていいます。
非機能的怒りの場合は、相手のせいにしても、もちろん相手が変わるわけではなく、イライラや悩みは何も改善しません。
それどころか人間関係を壊してしまう火種をずっと抱えているようなものです。
不必要なイライラにとらわれない方法
解決するためには
「なんであの人は私をイライラさせるんだろう」
ではなく
「自分はどうしてあの人にイライラするんだろう、何に反応しているんだろう」
と主語を自分に質問を変えてとにかく自分に返すこと、そうやって自分の中でどんな投影が起こっているのか、自分の中にどんな感じたくない恐怖や悲しみがあるのかに気づくことが大事です。
例えば、さっきの例で相手の失敗が許せない人の怒りの原因は自分が過去、幼少期などに親に自分が失敗をしたら怒られたとか、そんな自分を受け入れてもらえなかったなどの幼少期のトラウマが原因になっていることがほとんどです。
その根本のトラウマに気づいて心理セラピーなどで癒やしていくことが解決の第一歩です。
そうすると非機能的怒りの場合は、相手に反応しなくなって怒りにとらわれなくなっていきます。
そもそも感じる必要のない怒りなんですね。
まとめ
職場の人間関係にイライラするのを解決するには、まずは、その怒りが正当な機能的怒りか、それとも自分が勝手に反応して出てきている感じる必要のない非機能的怒りか、その仕分けをすることがはじめの一歩。
その上で機能的怒りの場合は、それを感じる恐怖を癒やし、表現することにオッケーを出すこと。自分を守るため、そして、人に向けるのではなく、問題そのものに怒りを向けて建設的に解決するために怒りを正しく使うことが解決です。
非機能的怒りの場合は自分の中でどんな反応や投影が起こっているのかに気づいて、その大本となったトラウマや悲しみなどの幼少期の未完了の感情を癒やしていくこと。
これが職場の人間関係での怒りの問題を解決する方法です。
ただ、日本人は特にこの怒りという感情をいっしょくたんにして我慢してしまったり、正しく理解できていない人が多いです。
また、怒りの問題で悩んでいる人の多くが、感じていい自分を守るための正当な怒りを表現せず我慢してしまって、感じなくてもいい人を傷つける攻撃的な怒りばかりに囚われてしまっています。
逆にしましょう。そうすると職場だけではなくて、あらゆる人間関係の中で生きるのがとてもラクになります。
とはいえ、自分がどっちの怒りに囚われているかか、どんな投影が起きているかなんて、無意識に反応していることなので、今日紹介した事例以外にもいろんなケースがありますし、なかなか気づきにくいことも多いですよね。
そんな人はまずは一度カウンセリングなどを受けて、自分の問題を整理して気づいていくことをおすすめします。
全国どこでも、とてもリーズナブルな料金で相談できるこんなサービスがありますよ↓
日本リトリーブサイコセラピー協会電話カウンセリングサービス
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