思考や行動を変えることがかえって悩みや心の問題の悪化につながる理由~恐怖とは~

(2021.2.20更新)

こんにちは!
リトリーブサイコセラピー®でお悩みや心の問題の根本解決をサポートする
心理セラピストの白鳥大介です!

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ここでは
「悩みや心の問題が解決できなくて、どうしていいかわからない( ノД`)」
「どうしたら心がラクになるの…(´;ω;`)」
「不安や生きづらさってどうしたら無くなるの?」
「悩みから解き放たれて心の安心や自由、しあわせを手にいれたい!」

そんな人に向けて、悩みを根本的に解決して心の安心や自由、しあわせを得るための方法と、そのための心の基礎知識をお伝えします。

今回は、「恐怖」という感情についてと、悩みを解決するときに恐怖を持ったまま思考や行動を変えることがかえって悩みや心の問題の悪化につながる理由についてお話します。

YouTubeでも解説していますので、動画学習のほうがいい方はこちらをご視聴下さい↓

★恐怖があるのに悩みを無理やり解決しようとするのは危険です!!

思考や行動を変えることがかえって悩みや心の問題の悪化につながる理由


最近では色んな本とかも出て、心理が身近になってきましたよね。

●自己肯定感をあげる方法
●メンタルブロックを外す方法
●人とラクに付き合う方法
●人に甘えたり頼ったりする方法
etc…

「自分はそんなに嫌われるような存在じゃない」
「もし嫌われたとしてもそれでもいいと許可してみよう」
「自分は愛されている存在」
「人や世界はあなたが思っているよりもずっと優しい」

そう思ってみよう。
思考や行動、振る舞いを変えてみよう。
そして、自分の気持ちを表現してみよう。

こんな記事も多いですし、確かにそうなんです。

ああそうなんだと思って自分から勇気を出して人の中に飛び込んでみたり、人間関係でも自分の気持ちを言いにくい人、例えば職場の上司とか同僚にはっきり表現してみたり、思考や行動を変えてみたことがある人も多いかもしれません。

もちろんこれでうまくいけばいいのですが、ただ、そうしてみてもよくこんな人がいます。

・いざやってみたらガクブル(;´Д`)。
・嫌われてもいいなんて思えない。怖い。
・自分を変えたらやっぱり実際に嫌われて傷ついた。
・助けを求めたり、甘えてみたけど、応えてもらえなくて傷ついた。
・言いたいことを相手にはっきり言ったら、倍返しにあった。

残念なんですが相手は変えられないし、人がどう感じたりどう振舞うかは自由。

だからうまくいかないことだっていっぱいあります。

こうなって結局前より人が怖くなってしまったり、やっぱり私はどうせ愛されない、わかってもらえないと自分の殻に閉じこもってしまったり、最悪うつっぽくなってしまう人までいます。

こんなふうに恐怖がまだあるのに、悩みの解決を図ろうと無理やり思考や行動を変えた結果、うまくいかないと問題や悩み、恐怖を強化・悪化させてしまうことがあります。

これを強化行動っていいます。

恐怖があるのに行動を無理に変えるのは危険

例えば、僕があなたの目の前に魔法で大蛇を出したとしましょう(蛇が苦手な方は閲覧注意)。

 

 

ボン!

 

 

 

ギャー!!!(;゚Д゚)

 

さて、どうしたくなりますか?

大半の方は逃げるのではないでしょうか。

ここで逃げるという行動に至るまで、自分の中で何が起こっているのか見ていきましょう。

蛇が出現(現実)

「あ、蛇だ」(思考する)

怖い(感情が沸きあがる)

逃げ出す(行動する)

ここで、例えば僕が蛇の安全性や可愛さを事前にどれだけ熱弁しても「蛇は怖くない」と思考を変えてもらうよう促しても「怖い」という感情を消せると思いますか?

「逃げる」という行動を簡単に変えられると思いますか?

なかなか難しいですよね(;^ω^)。

感情って思考で制御できるものじゃなくって、無意識に出てくるものですから。

つまり、人の行動は思考ではなく感情が決めているわけです。

そして、無理やり思考を変えて怖いのに蛇に近づいた結果、噛まれたら…。

前よりもっと蛇が怖くなってしまいますよね(*´Д`)。

これが強化行動です。

悩みを解決するために思考や行動を変えていく前に必要なこと

悩みを解決するために最終的に自分を変えて行動するということは大事なことです。

でないと、現実は変わっていきません。

でも、その前に必要なことは悩みや恐怖を強化・悪化させないために無意識に感じている恐怖の原因を突き止め、癒していくこと。

そして、たとえ怖い思いをしたり傷ついたりしても、頼ったり、助けてもらえる心の拠り所、安心安全の基地<セキュアベース>を作ることです。

例えば、人が怖くて常に顔色をうかがってしまい、言いたいことが言えないという悩みを持っている人は、小さい頃にお父さんやお母さんの顔色を同じようにうかがって言いたいことが言えていなかった人がほとんどです。

両親に言いたいことを言ったら
・怒られた
・受け入れてもらえなくて傷ついた
・無視された
・いい子なんだから我慢しなさいと言われた
などなど、傷ついた経験やトラウマになって、誰にも頼れていないことが多いです。

こんな恐怖を持ったまま無理に行動を変えて、また怖い思いをして自分の殻に閉じこもってしまえばもともこうもありません。

だから最初は恐怖の根本原因を過去から突き止めて、癒していくこと。

小さい頃には無かった心の安心安全の基地<セキュアベース>を作ることが根本的な問題の解決のための行動を促すことにつながっていきます。

心の安全基地セキュアベースについては以下の記事で詳しく解説していますので、学びたい方はぜひご覧ください。

心に安心感を育てる方法~心の安全基地セキュアベースとは~

「じゃあ悩みや恐怖を実際に解決するためにはどこに向き合えばいいの?」

そんな疑問に対する答えを以下の記事にまとめていますので、詳しく学びたい方はご覧ください。

悩みは実際どこに向き合えば解決するの?~投影と人生脚本とは~

 

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最後まで読んで頂きありがとうございました!
ではまた!

ABOUTこの記事をかいた人

対人恐怖、自己否定など心の問題や悩みの根本解決をサポートする心理カウンセラー・心理セラピスト 札幌を拠点に全国で活動中。 生き辛さやしんどさの根本原因を見つけて、心の安心と本来の自信に満ち溢れた自由で幸せな人生を取り戻すサポートをしている。