【対人恐怖の解決事例】人と関わると”しがみつかれるような”感覚、その正体と解決方法とは?!

こんにちは!
リトリーブサイコセラピー®でお悩みや心の問題の根本解決をサポートする
心理セラピスト@札幌の白鳥大介です!

さて、本日は仙台に出張中です。
雪がないだけで、意外とまだ寒い仙台( ̄▽ ̄)。
いっぱい美味しいもの食べて帰ろうと思います!!

さて、今日のテーマはこれです↓

人と関わると”しがみつかれるような”感覚、その正体と解決方法とは?!

僕のところに来た、とあるクライアントさん。
この方は対人恐怖に悩んで僕のところに来ました。

いつも他人を気にして顔色を窺ってしまいながらも、人と関わるとしがみつかれるような感覚があり怖くなってしまう。
かといって自分が何かを言うと、その人を傷つけてしまったり裏目に出てしまうような感覚やそうなったら見捨てられるような強い恐怖が沸いてきて、何か言いたいことがあってもいつも本音は言わないようにして飲み込んでしまう。
結局人と関わるのが辛くなり、自分から離れて関係を切るということを繰り返していました。
そして、いつも最後には

「誰も信用できない」
「私のことはどうせ誰も助けてくれない」

とあきらめまじりの感情。
孤独感と人と関わる恐怖の間で板挟みになり、人との距離感がわからず、どうしていいかわからないという悩みでした。

子どもの頃からお母さんを背負っていた不安と恐怖

この感覚の根源を探っていくと、それは小さい頃。
人と関わるとしがみつかれそうな感覚は、かわいそうで辛そうなお母さんに言葉にはしないけど「助けて」と言われてしがみつかれているような感覚と同じでした。
そして、人と関わる恐怖はそれを独りで背負わなければいけない恐怖に直結していました。

かといって、子どもにお母さんは助けられず、期待にも応えられない。
よかれと思って何かをしたり表現すると、お母さんを怒らせてしまったり裏目に出てしまって、ますます自分を出すのが怖くなっていきました。
そして、自分の本音を表現することはお母さんを助けられず見捨てられてしまう感覚にもつながっていました。

人との関わりがいつも恐怖でしかなかった幼少期。
人との関係を切り、私はどうせ助けてもらえないと思い自分の殻に閉じこもることで、この恐怖を感じないようにしてきたのでした。
セッションではこの恐怖を取り扱い、心理療法を使って癒していきました。

「助けなければ」から「ほんとは助けてほしかった」へ

このクライアントさんのセッションのご感想を紹介しますね。

匿名希望さまより

対人恐怖がありセラピーを受けました。
セラピーでは、これまで感じたことのない感情をたくさん感じたせいか、気持ちを整理するのに時間がかかってしまい、感想のメールが遅くなってしまいました。あれから1週間ほど経ちますが、実は今もまだ、セラピー中の経験を処理しきれていない感じが続いており、あまり全体を俯瞰した感想は書けないのですが(すみません)、強く印象に残っている点を書きたいと思います。

この1週間、なんども蘇ってきたのは、アシスタントの方がセラピー中に口にしてくださった「絶対に助けるよ。何があっても見捨てないよ」という言葉、そして白鳥さんが「お母さんのことは絶対助ける」と力強くおっしゃってくださった時に感じた深い安堵の感覚です。これまでずっと誰かに(おそらく幼い頃に両親に)言ってもらいたいと願い、一度もかなえられなかった言葉だったのだと思います。セラピー中はなんだか不思議な言葉を聞いた気がして受け取りきれない部分もあったのですが、後からじわじわと嬉しく感じるようになり、思い出すたびにホッと安堵の気持ちがこみあげてくるようになりました。

これまで私はずっと(無意識にですが…)「誰も助けてくれない。だからひとりでがんばらなければ。母をなんとかして助けなければ」と思ってきました。そして、それを「事実」だと思い込んでいたのです。けれど他者の口から「助ける」と言われたこと、その言葉を実際に耳で物理的に聞くという経験はとてもパワフルで、その思い込みにドカンと風穴が空き、もしかしたら自分の思い込みは間違えだったのかもしれない…と思うようになりました。

まず「他人は誰ひとり信じられない」から「もしかしたら信じられる人も存在するのかもしれない」という思いに変化しました。また「わたしひとりが助けなければならない」から、「思えば父もいるんだし、母はもう大人だ。なのに、なんで自分ひとりが助けなければと思い込んでいたのだろう」と首を傾げるような気持ちになりました。

また夫と話をするときに意見が衝突しても、「見捨てられてしまう」という切迫した恐怖を感じないようになりました。(以前はちょっと意見が対立しただけでも激しい恐怖と失望を感じていたのです)恐怖を感じないようになると、おどおどしなくなるため、アサーティブに話すことができるようになり、誤解によっての諍いが減り、理解し合えることが多くなったように感じます。

散漫な文章になってしまいましたが、最後に…
セラピー中にいわれた「母はわたしをコントロールするために不幸を作り出している」という視点は衝撃的で…「そんな不幸な関係のかたちは今すぐに終わらせなければならない」と思いました。まだ具体的にどうしたらいいのかよくわからないですし、思考が変わっても感覚的には支配から完全には抜けていないように思いますが、母のためにも自分のためにも、まずはわたしからできるだけ速やかに軽やかにサッと抜け出すことが大切だと思います。

これまで恐怖のために自由に感じることができなかった感情や感覚がまだまだたくさんあると思いますし、突然それが蘇ってきて苦しくなることもありますが、ネガティヴな感情を抑圧すると、ポジティブな感情も感じられなくなってしまうので、少しづつ自分の「感覚」「感じ方」に注意を払って取り戻していきたいと思います。
この度は本当にありがとうございました。

はい、素敵なご感想ありがとうございました!

押し殺していた本音とは

クライアントさんが押し殺していた本音。
それは「助けてほしいのは私!」

本音を感じる度、かわいそうなお母さんを見ては「受け取ってもらえないから」と本音や感情を押し殺し、自分の気持ちをあきらめてきたのが癖になり、
そのまま大人になれば、人と関わり感情を感じて表現するたび受け取ってもらえないことに恐怖を感じ人間関係を切ってしまうというパターンが身についていました。

まずは「自分は助けてもらえる存在だ」
「感情や本音を出しても傷ついたりしない」
という安心の感覚を心理セラピーなどの心理療法を使って潜在意識の奥深くに刻み付けることがこんな対人恐怖の解決の第一歩です。

そしてこのクライアントさんのように、子どもが親を助けるという「親子の役割逆転現象」が対人恐怖だけではなくあらゆる生き辛さの根源になっていることがあります。

このあたりの詳しい話は近日メルマガで書こうかと思っていますのでよかったら是非登録してみて下さいね。

そして、このあたりの詳しいお話を聞けて、更にリトリーブサイコセラピーを体験できる!
解決できることを体感することで不安が希望に変わるオープンセッションイベントも開催します!!

【大阪】公認心理セラピストによるオープンセッション
「もしかして私、嫌われてる?」から抜け出す心のお話会
2019年3月21日(木・祝)

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3/31(日)@札幌
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先のクライアントさんのように必ず解決できますので、独りで悩まずにまずは一度会いにきてみて下さいね。
きっと力になれると思います!

最後まで読んで頂きありがとうございました!
ではまた!

ABOUTこの記事をかいた人

対人恐怖、自己否定など心の問題や悩みの根本解決をサポートする心理カウンセラー・心理セラピスト 札幌を拠点に全国で活動中。 生き辛さやしんどさの根本原因を見つけて、心の安心と本来の自信に満ち溢れた自由で幸せな人生を取り戻すサポートをしている。